Webサービスならではの特徴
Webサービスは、パソコン1台からでも始められる手軽さが最も大きな特徴になっています。
現在私達が日常的に使用しているWeb上のサービスも、最初から大規模なプロジェクトとして開始されたものはむしろ少なく、個人や数人の零細企業がアイディア勝負で作り上げたものが少しずつ育っていったケースが大半になっています。
また今や超有名企業となったモバイルゲームの大手「GREE」などは、業績が起動に乗った翌年には前年度比1000倍超という驚異的な売上をした記憶もあります。
Webサービスの大きな特徴は、そうしたアイディア次第で驚異的な成長をすることが可能な業態であるといえるでしょう。
大手企業を巻き込むトラブル事例も
しかし反面で、厳重に管理をしているはずの大手企業のサーバーから信じられないような漏洩事件が起こる事例も多数報告されています。
耳に新しいところでは、ソニーの運営するゲームサーバーの「PlayStation Network」での個人情報漏洩事件がありました。
これは事件発覚後のソニー本社の対応がまずかったこともあり、かなり問題が拡大してしまうとともに、決定的な企業ダメージをソニーに与えてしまうことにもなりました。
現代においては個人情報の保護はWebサービスを扱う企業全てに課せられた重大な使命となっているので、人為的ミスにしろ外部からの侵入にしろ、相当に注意をしておくとともに問題発覚時には迅速に対応できる体勢を作って置かなければ大変なことになります。
合併や統合が進むのもWebサービスの特徴
またもう一つここ最近のWebサービスの動きとしてあるのが、小さな企業が始めた画期的なサービスを大企業がM&Aなどでどんどん買い取りをしていくということです。
特にここ最近では国際的なM&Aの動きが急速に進んできていることから、日本でもソフトバンクが米国の携帯端末卸売業社のブライトスター社を子会社化するなど、国際的な取引をするために海外の企業がそれぞれの市場に参入してくるということも急速に進んでいます。
競争相手であった競合他社が一方に吸収されるようにまとまっていく動きも各サービス内では見られており、数年後にはまた大きく異なった勢力図が見えてくるかもしれません。