Webビジネスには既存産業にはないモデルがあります
どんな事業を開始するにしても、まず最初に行うべきなのが「ビジネスモデル」の構築です。
「ビジネスモデル」とは簡単に言えば「どうやって定期的に収益を上げていくか」ということを循環型のモデルとして考えてみるということです。
通常のメーカー系のモデルでは、モノを作る→売る→利益を上げる→材料を買うというわかりやすい方法となっていますが、Webビジネスにおいてはそうした単純明快なモデルでは収まらない部分がたくさんあります。
Webビジネスをこれから初めて行く場合には、まずはどんな形ならきちんと収益が上がるか、またそれを次のサイクルにつなげていくことができるかということをしっかりと考えてみましょう。
Webにおけるビジネスで最も重要になるのは「アイディア」や「着眼点」ですが、単にアイディアだけで終わらせるのではなくそこからどんな利益を生み出すかといった一歩進んだ考えにしていくのです。
反対に収益の上げ方を考えることもまた、新しいアイディアを生み出すきっかけにすることができます。
Webビジネスの基本的なモデル
Webビジネスのモデルは従来までのものとは大きく異なってはいますが、全く無秩序というわけではなくいくつかのパターンに分類することができます。
・オンラインで利用できるサービスを提供して月額料金を徴収する
・ゲームやアプリを無料で提供して場合に応じて課金をしていく
・コンテンツを提供して広告収入を稼ぐ
といったものです。
Webビジネスにおいてはモノを売る→買うといったそこで切れる取引ではなく、継続的に続くモデルとなることが多いので、そこでどう顧客をつなぎとめていくかということが鍵になってきます。
そのため、どういったサービスを今後提供していくかということについても、継続的に顧客と付き合いをしていくための方法へのアイディアが重要になってきます。
同じコンテンツを作るにしても、それ一回きりの利用でユーザーが満足してしまってはそこからビジネスの根が伸びていきませんから、どうやって長く複数回利用をしてもらえるかということを考えていきます。
アイディアの出し方は基本に立ち返ることから
アイディアの出し方についてはさまざまなビジネス書籍やセミナーなどが開催されていますが、中でも多くのクリエーターが参考にしているのがジェームス・W・ヤングによる「アイディアのつくり方」です。
すなわち、アイディアとは既存のものの組み合わせによってできるものとし、できるだけたくさんのデータを集めそれをどのように組み合わせていくかということで全く新しいものを作り出すという方法です。
既存のアイディアを使うというと、パクリを推奨しているかのように聞こえますがそんなことはありません。
詳しくは前述の著書を参考にしてもらいたいですが、例えば既存製品を大きくしてみたり小さくしてみたりというような、ちょっとした気付きが全く新しいビジネスを生み出すもとになっていくのです。
アイディアはゼロからは生まれてきません。
できるだけたくさんのものや人に触れ、そこから何かをつかんでつなぎあわせていくことがよいものを生み出すためのコツになります。