Web産業として大きな転機となった2009年
画像引用:Facebook
Webを使用したビジネスが大きな伸びを見せたのがちょうど2000年で、以降急激に一般向けのパソコンやインターネット接続が普及をしそれに伴いビジネスも大きな成長をしました。
最初はネットでの売買について否定的な意識を持っていたアーリーマジョリティ層も徐々に自宅のパソコンで買い物をするという便利さがに気づき始め爆発的にユーザーが増えました。
企業においてはWebサイトがなければ社会的信用が得られなかったり、新規採用で優秀な人材の募集がなくなるといったこともあり会社の公式サイトも大量に作られていきました。
そうした時代を背景に多く登場したのが個人や中小企業の運営するECサイトやWebサイト制作企業です。
インターネットが普及していく勢いのある時代こそそうした業務は特に何か苦労をすることなく集客していくことができましたが、インフラが一巡しごく普通にネットやモバイルを使える人が増えた2009年ころからサービスへの需要は落ち込みに転じました。
その頃一般的に使われてきた集客モデルとしては、一度に大量に発信する「メルマガ」や電話などのアポイントメントでしたが、現在ではそもそも「メール」を使わなかったり家電を置かず携帯のみで生活をする若い世代が増えたことにより、広告方法としてはほぼ終焉したと言ってもいいくらいになっています。
諸刃の剣となるSNSの利用
現在広告の主流とされているのがTwitterやFacebookのようなSNSです。
SNSはこれまでのWebサイトと異なり、いかに多くの人をフォロワーやフレンドとして獲得しそこに向けて魅力的なコンテンツを発信していくかということが鍵になってきます。
企業で公式アカウントを取得することも珍しくなくなり、自社のサービスについてのお問い合わせを受けるだけでなく日常業務についてのちょっとしたユーモアのあるつぶやきをするというようなこともあります。
通常のWebサイトではどうしても内容がお堅いものばかりになってしまい一般の人にとっては馴染みにくい印象があるのですが、SNSをうまく利用をしていくことによりその企業やサービスを身近なものとして感じてもらったり、企業イメージをアップさせてそこで購買意欲を高めることが期待できます。
しかし一方で公式アカウントで発言した内容が品のないものであったり、一部の人への配慮に欠けるようなものであったとき「炎上」として一気にイメージが悪くなってしまうということもあります。
どこまでカジュアルな内容を許し、また逆に企業として発言をするときにどこからは許さないかという線引ができないとSNSを使った集客は難しいと言えるでしょう。
更に一巡した時にとるべき方法とは
一般的な広告ツールとして使用されているSNSですが、それも今後未来永劫に通用するツールというわけではありません。
むしろかつてのメルマガや電話アポイントメントのように、それまで当たり前に使用されてきた優秀なツールがある時を境に全く通用しない時代遅れのツールになってしまう可能性があります。
ECだけでなくIT業界というのは非常に時代の移り変わりが早く、ある年には前年比1000倍のような驚異的な売上をすることがある一方で、そうした企業が翌年には大赤字ですぐに倒産ということもあります。
勢いがあるうちは何をしても成功をするような気がしてどんどん事業を拡大しようとしてしまいますが、拡大を続けるためにはきちんと時代を読みその時期に最も効果のある方法を適切に使用していくという力が必要となります。