Webで起業するときにまず考えたいこと
Webを使ったビジネスやサービスは、特に何か大きな設備がなくても気軽に始めることができるところが大きなメリットです。
しかし既にWebというツールが私達の生活に浸透してから20年近くの年月が経過していることもあり、今後は思いつきではなくきちんと計画や戦略を立てた上でのサービスが必要とされてくることでしょう。
Webサービスでのビジネスは基本的にはアイディアが勝負になりますが、例え着眼点は先進的なものであったとしても、それを実現できるだけのツールや管理できるしくみがなければうまく育てていくことはできません。
準備や費用が少なくてすむWebサービスだからこそ、きちんと何がどんなふうに必要になってくるかを判断して綿密な計画をたてていきたところです。
PCとネットワーク以外に必要なもの
Webサービスでの起業を考えるなら、まずはしっかりとした事業計画とその戦略を書き出してみましょう。
事業計画とは、数ヶ月や数年という単位でどこまで事業を進め、どのくらいの売上を確保できるようにしていくかといった大雑把な計画です。
最近では少人数での起業に対して補助金を支給する自治体も多くなってきていますが、そうした助成を受けるための申請には必ず計画書の添付が求められます。
またそのためにはどこでどんなふうにサービスを展開していくかということも記載する必要があります。
例えばそのサービスでは、実際に面談や相談をする必要があるかや、物品を販売するために倉庫などが必要になるかということも関係してきます。
自宅だけで行うこともできるサービスもありますが、全くツテのない顧客を探す場合にはきちんと活動拠点や責任者氏名を掲載しなくてはいけません。
自宅しか活動拠点がないと、Web上に自宅の住所氏名、電話番号を掲載することになるので、そうしたときのために何らかの形でオフィスを用意しておく必要があります。
一人or少人数での企業で注意したいこと
プログラムやデザインなどの仕事をする場合には、一人もしくは数人だけで事業を始めるということもよくあるでしょう。
ですがそうした少人数開発のときだからこそ気をつけておきたい注意点もあります。
大人数のプロジェクトの場合には、全体を指揮する責任者がおり、それぞれの仕事の割り振りによって全体を構築していきます。
ですが少人数の場合は誰かが、ではなく自分が主体的に行っていかなくては仕事を終わらせることはできません。
案外気心の知れた人同士では、連絡をあえてとるという習慣がなくなったり「きっとやっているだろう」で動いてしまいがちです。
単純なことのようですが、少人数だから大規模プロジェクトよりもやりやすいとは安易に考えず、適切な仕事量を計画的にこなしていけるための工夫をしていきましょう。