セッション数とは

用語「セッション数」の意味

アクセス解析について述べられている書籍や記事などを見ると、よく比較する項目として紹介されているのが「PV」「UU」「セッション数」の3つです。

しかしPVやUUは比較的わかりやすい概念であるのに対し、「セッション数」を正しく理解してもらうのはちょっとコツが必要になってきます。
実際、Webサイト運営に関わる仕事をしている人であっても、「セッション数」について全くWebに詳しくない人に理解してもらえるように説明するのはかなり難しい作業でしょう。

セッション数を一言でまとめると、「一つの接続元からWebサイトを閲覧した時にとる一連の流れ」ということになります。
それだけを言ってもよくわからないと思いますので、普通のお店として例えてみます。

お店にお客さんが訪れる場合、その人が店舗の中に入ってからいくつかの商品を見てからお店を出ていくまでの一連の流れを「1」としてカウントします。
Webサイトを大きなショッピングモールとした場合、一人のお客さんがエントランス、食品売場、衣料品売り場といった売り場を回った数が全て「PV」となるのです。
一方「UU」は、そのショッピングモールを訪れた人数というふうに考えられます。

「セッション数」というのはUUに近いですが、お店にいるときの滞在時間や日付の変更などの条件により区切られることになっています。

セッション数については、Google Analyticsの公式アカウントでどういった条件でカウントが発生するかをかなり細かく説明がされているので、詳細なアクセス解析をする場合には最新情報を参照してみてください。

考え方

そもそもなぜUUではなく「セッション数」という概念が必要になるかというと、UUだけではそのサイトを利用した人数はわかっても、実際に行動を遷移したという追跡ができないからです。
簡単にまとめると、UUだけでは把握できない訪問者の動向をつかむためにカウントをすると言えます。

近年ではブロードバンドの一般化や業務でパソコンを使用することが多くなったことにより、一つのページを開いたまま何時間も放置をしたりすることもよくあります。
また、複数のブラウザを開いて別々にアクセスをするというようなこともあるでしょう。

そうした細かい差異を調節して、より正確な情報を収集するために数えられるのが「セッション数」なのです。

把握できる情報

セッション数をより詳細に分析をすることで「シナリオ分析」が可能になります。

「シナリオ分析」とは、訪れる人がどういった経路でサイトを開き、どういう目的で他のコンテンツを回ってどこで離脱をするかという、心理に着目をした分析ということになります。

このシナリオ分析をうまく導入していくことで早期の離脱率を下げ、より多くのコンテンツを見てもらえるようにできるでしょう。