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WEBで活用できるリフレーミングの考え方

リフレーミング効果とは

「リフレーミング効果」は、もともとは心理学用語の一つとして研究されたものですが、マーケティングに非常に相性がよいものとして多くの企業で採用をしている手法です。

まず「リフレーミング効果」とは何なのかということから簡単に説明をしていくと、わかりやすい事例としてよく使用されているお話として「人間万事塞翁が馬」という故事があります。
これは有名なお話なのでほとんどの人が知っているとは思いますが、「何か悪いことがあっても、それがもとになって良いことが起こることもある」という、人の運勢の波を示した物語です。

リフレーミング効果というのはまさに今眼の前にある「よくないこと」を見方を変えることで、「よいこと」のためのチャンスに考え直せることを言います。

もっと単純な例としては、コップの中に水が半分入ったものを見た時「半分しかない」と思うか、「半分もある」と思うかは人によって異なります。
リフレーミング効果を用いたマーケティングというのはまさにコップの水を「半分もある」と思ってもらえるようにすることなのです。

極端な言い方をしてしまえば、どんな商品・サービスにもよいところと悪いところがあります。
特に競合他社が多い業界においては、どれだけ最高のものを作ろうとしても、必ずどこかで他社に負けてしまう部分が出てくるでしょう。

そこでリフレーミングを使ったマーケティングとして、自社の悪いところを無理に隠そうとするのではなく、よい面としてアピールをするという発想の転換が必要になってくるのです。

リフレーミング効果を使った活用例

Webサイト作成におけるリフレーミング効果をうまく使った例として、オーダーメイドで作成するアクセサリーや洋服といったものがあります。

既成品として大量生産される品物と比較して、オーダーメイド商品は注文から納期まで時間がかかりますし、また価格もぐっと高くなってしまいます。
そのため製品をアピールするときに「納期」や「価格」を前に出してしまっては、既成品と比較して悪い面ばかりが目立ってしまうでしょう。

そこでリフレーミング効果を用いた発想の転換により、価格や納期がかかる分だけ品質が既成品よりもずっと良くなることや、他の人が持っていないオリジナルの製品を持つことができるということを強調していくようにします。
もちろんそれをしたからといってもともと既成品を購入していたユーザーがオーダーメイドに魅力を感じるというわけではありませんが、少なくとも既存の製品に不満を持っていた人にとっては喜ばれるサービスとなるのです。

リフレーミング効果は欠点を長所とすることにより、全ての人にまんべんなく周知するのではなく、潜在的な優良顧客を発掘する効果も期待できます。