用語「ペルソナ」の意味
「ペルソナ(Persona)」とは、もともとは古典劇において役者が特定の人物になるためにかぶった「仮面」のことを言います。
ユングが心理学の概念においてこの「ペルソナ」という言葉を用いて、人間が外面的に用いる人格のことを指したことにより、現在では非常に多くの芸術や産業の分野で耳にするようになりました。
Web業界においても「ペルソナ」という言葉は比較的古くから用いられてきており、マーケティング戦略を作っていくための重要な手法とされています。
Webに限定せず、商品販売をするときには必ずその商品がどういったユーザー層に向けて作られたものかということを設定して、広告などを作ります。
広告やマーケティング場面における「ペルソナ」というのは、これから販売しようとしている製品・サービスを必要としているであろうと仮定する人物像のことです。
特にWebサイトを用いたプロモーションというのは、テレビや該当広告のように不特性多数が目にするものではなく、その商品やサービスにあらかじめ興味を持つ人が積極的に検索などのアプローチをして初めて目にする「インバウンドビジネス※」です。
そのため、これからWeb広告を出したりサイトを作成したりするときには、かなり細かくペルソナを設定していかなければ、その層に刺さる広告やサービスを展開していくことができません。
※注:外国人観光客向けの「インバウンドビジネス」と異なり、広告業界ではクライアントの方から商品やサービスを求めることを言います。
考え方
現在主流のマーケティング方法として、まずペルソナを設定してそれに合わせて商品開発をする場合と、逆に特定の商品に対してペルソナを設定して販売戦略をとるという二種類の考え方があります。
Webマーケティングの場合、例えば新しく情報サイトを作ろうとするときには「20代、女性、会社員、都内在住」といった具体的なペルソナを設定することにより、それらの人がほしいであろう情報を中心に扱うことになるでしょう。
逆に企業側から特定のサービスや商品のプロモーションを依頼されたという場合には、その商品を欲しがる層はどういったところかということを考えて、そこからサイトのデザインやリンクなどを考えていくことになります。
もし思ったようにWebマーケティングで結果が出ていないのであれば、それは最初のペルソナの設定が誤ったものであるという可能性が高いのです。
把握できる情報
ペルソナ設定を考えるときに参考となるのが、アクセス解析です。
Google Analyticsでは、Googleアカウントを持っている人の性別や年齢、属性などをビッグデータとして使用していることから、自社のWebサイトにどういった人が訪れているかを数値として把握することができます。
サイトリニューアルなどにその情報を用いれば、より訴求力のあるサイトを作れるでしょう。