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起業にあたって注意すべき事

初めて起業をする人にありがちな失敗

起業にあたって注意すべき事
Webを使ったビジネスは、元手もほとんど必要なく人手もそれほど集めなくてもできる仕事が多いため、ほとんどがスタート時には一人もしくは数人程度となっています。
事業を運営するにあたり、どうしても数十人の担当者が必要になる仕事の場合には、その製品の良さを維持することに加えて内部のしくみをきちんと作り、適切な運営がされるようなしくみを作っていくことができるかが成功の鍵になります。

その点少人数でも十分なサービス運営が可能なWebビジネスにおいては、人間関係や社内の仕組みづくりに時間を割く必要がなく、個々人が自分の能力を発揮しあうことで企業としてのサービスを提供していくことができるのでとても有利です。

しかしながらそうした有利な状況であるからこそ、Webビジネスを始める人の多くが陥ってしまう失敗があります。
特に初めて企業に携わる若い人などは、ほぼ全てとも言える9割近い数字が同じような過ちを犯してしまっているというようにも言われます。

少人数でも「企業」であるということを忘れない

多くの人が犯してしまう間違いとは、まず個人と企業の境界線をうまく引くことができずに一体的な取扱をしてしまうということです。
企業を運営するときの三要素はヒト・モノ・カネですが、少人数企業になるとこれが会社の「ヒト」なのか「モノ」なのか「カネ」なのか、それとも個人のものなのかということが曖昧になってきます。

ありがちなのがお金に関する認識のズレです。
企業のお金というのは売掛金や買掛金などにより実際に企業内にプールされている金額と、実際に企業内の資産となっている金額とが異なってきます。
しかし最初の売上が上がったときや、補助金や融資を受けたことで一時的に企業内にプールされる現金が増えると、いかにも自分がお金をたくさん所有しているかのような錯覚に陥ってしまい、ムダな出費をしてしまいがちになります。

突然にオフィスを一等地に移したり、すぐに必要というわけでもない最新鋭設備を突然導入するような場合もあれば、社長が個人的に意味のない海外旅行や高額の交際費を使用するような場合があったりします。

同様に「モノ」や「ヒト」についてもつい社長個人の持ち物であるかのような気持ちになるので、本来的な使用方法から大きく外れた方法がとられてしまいがちです。

いくら小さくても企業であるという意識を忘れてしまっていては、その後数年~数十年成長し続けていくことはできません。

記録をするというクセをつけておく

企業として運営をしていくときに必ず行うべきなのが「記録」です。
会社組織として立ち上げる場合にはまず「事業計画」を提出することになりますが、ほとんどの小規模企業の社長さんはこれを単に提出するべきものとして以上に考えていません。
申請が済めばそのあと読み返すこともなく放置してしまって自分で何を書いたか覚えていないようなことすらあります。

しかし事業計画や企業の収益モデルに関しては、記録をしておくことで客観的なチェック機能が働き、次の運営へのヒントにすることができます。

お金の流れを示す帳簿への記帳も同様で、こまめに記録をするクセを早くつけておけば、事業規模が大きくなってからいきなり慌てるようなこともありません。